個展「ナツカシイ」終了いたしました。
今回は、私のナツカシイひと・もの・こと を描きました。
懐かしいもの、自分が昔を思い出したときに思うものや、自分が実際に経験してきた昭和の味わいが描けたらいいなと思ってのテーマでした。
母の影響で昔の塗り絵(蔦谷喜一さん)や昔懐かしい広告など、古いものが大好きです。
在廊していれば説明できたのですが、なかなか伝わりずらいところもあったかもしれません。
それでも、こんなのあったね、と懐かしんでもらえたり、今、こんなの知らないでしょう?とちいさい子たちに教えたりする姿も見られ、嬉しく思いました。
(「おそろい」は今、「双子コーデ」というそうです。)
はちみつは、母の実家がはちみつやさん(昔は酒屋兼蜂蜜屋さんだった)を営んでいることもあり、私の生活の中にはいつも大きな瓶のはちみつがありました。
フレンチトーストを作るときははちみつで作るものだと思っていましたし、のどが痛いと舐めろと言われ、冬は結晶してしまうので、湯せんで瓶をぐらぐら鍋にかけたり、その絵が浮かびます。
ポスターはお店に貼ってもらえるといいなと思って描きました。
小さいカエルの置き物は、子どものころからなぜかかわいがっていて、今もうちの玄関にいます。
子どもの頃は、お水をあげなきゃと、一緒にお風呂に持ち込んだものです。
黒電話はレースでなぜか飾られていたなぁ、保留ボタンがないから、受話器を置くとオルゴールが流れる変な装置が田舎にはあったなぁ、愛の賛歌だったなぁとか。
今、私は小さい子どもとかかわっているけれど、電話が家にない子も多いし、スマホで指を横に滑らせる一歳児とか普通にいます。
ああ、一つずつ、書きたいけど26点あるので割愛します。
昔のことを話していると、忘れっぽい私もいろいろなことが思い出され、
振り返るくらい生きてきたのかと、時間の速さに焦りを感じつつ。
このテーマで、またいつか描いてみたいなと思います。
展示はやればやるほど知ることがあって、なかなか難しいけれど面白いものですね。
わたしの絵も描けば描くほど変わってきているので、まだまだこれからもっともっと描いて描いて描きまくりたいと思います。
展示会場の様子は、またアップしたいと思います。
皆様、どうもありがとうございました。
5月10月と展示が続いたので、しばらく展示はお休みして、絵本を描きたいと思います。